先日の伺った演奏会、とても興味深く拝聴しました。
会場には予め2台のピアノ(ヴィンテージのローズウッドスタインウェイとプレイエル)が設置。
スタインウェイは1887年製のモダンピアノ。プレイエルは1843年製のフォルテピアノです。
フォルテピアノはなに?と思う方もいらっしゃると思います。古楽器(ピリオド楽器)のジャンルに入るのですが、弦をはじいて音を出すチェンバロと、現代弾かれているモダンピアノの良いトコどり!といった楽器です。実際に音をお聴きになりたい方はこちらをどうぞ!
プレイエル製のフォルテピアノはショパンに愛されていたことで有名です。
実際にその音を聴く機会は滅多にないぞ、と思い出向きました。
聴き比べるほどの評論家じみたことはできませんが、どちらの音色もショパン作品としてしっくりときました!!特にフォルテピアノの高音はオルゴールの音色とピアノの音色が混ざったような音色。高速のアルペジオで高音まで走り抜ける時の爽快さはどんな言葉も当てはまらないほどの美しさで、中音域は協奏曲第2番の第2楽章などの甘さや憂いがこぼれだすほどの潤いがありました。
この音をショパンは聴いていたのだ!と思うとショパンからの手紙を読んでいるかのような気持ちになったというか。。
特に現在ウクライナでおこっている悲惨な状況を思うと、ショパンが願っていた平和が21世紀になっても訪れていないことに何とも言えない気持ちになるのです。
長くなりましたね。やはり演奏会は出向く瞬間から聴いた後までが演奏会ですね。
今年は私も演者として聴いてくださる方にメッセージをお届けできるよう精進するぞ!